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3月議会一般質問:中江美和


1件目:再び、コロナ禍における市職員の働き方改革について問う

私は、令和元年12月及び令和3年3月定例会において、同様の一般質問をしました。その中で、職員の異常な時間外勤務の実態、「市の宝」ともいうべき職員の中途退職の多さ、メンタル不調で長期休職を余儀なくされている職員の多さに驚かされました。そこで私に見えてきたのは、職員の定数管理を数字だけで捉えているような実態と、管理職の労務管理の甘さでした。その後も、新型コロナウイルス感染拡大に伴う業務量の激増や、デジタル化の遅れなどに人員を増やさずに、兼務や臨時的な短期間採用等の対症療法的対応を繰り返してきているように感じます。コロナ禍での働き方が日常となる中で、早急に市民に最も身近な役所である職員の働き方を心身に余裕のある働き方に変えていかなければ、ストレスを抱えて働き続けることとなり、市民サービスにも大きな影響が危惧されます。このことについて、概ね1年間、市職員の働き方を市長はどのように感じ、どうあるべきと考えているのかについて質問致しました。


市長答弁からは、今年度も13人もの退職がいたこと。兼務での月の最多時間外勤務が89時間であったこと、過労死ラインの時間外勤務の実態が4人いて、慢性的に人出不足と判断されても仕方ないことが明らかになりました。

さらに、庁舎は、市民がいても17時に冷暖房が切れます。酷暑、酷寒のなかで時間外勤務をしている職員の実態について把握しているものの職場改善を何もしないのはいかがなものかと指摘しました。

併せて、庁舎空調設備を19時まで延長すること。セントラル方式の空調管理から個別空調に切り替えるべき提言しました。

この結果、令和4年度予算において一部のフロアで個別空調に切り替える予算が計上されていました。

時間外勤務が常態化し、多くの職員がメンタル不調で長期休業を余儀なくされ、職員が退職しているこの状況が慢性的に続いているにも関わらず、市長の職員への思いや、危機感は伝わってきませんでした。働き方改革等、今後の動向を注視していきます。



2件目:保育士へ慰労金を支給すべき

コロナ感染者が激増して、この間多くの保育士から「正直、今は精神面や心身の負担で疲弊している。更には離職者も増えている。」と訴えておられました。保育の現場は3密が避けられず、保育士は高い感染リスクにさらされながらも高い使命感で職責を果たされています。私も保育士なので、保育士の皆さんから頂いた声を代弁しました。

また、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して保育士に慰労金支給をしていないのは事実であることや、多くの自治体においては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して保育士へ慰労金を支給しています。市は何故慰労金を支給しないのかについて質問しました。

市長答弁では、慰労金を支給する考えはないとのことでした。市は、常々、国や都の支援の手が行き届かないところに支援の手を差し伸べると公言してきたことから、未だコロナ禍の収束が見えないなかで、保育士等エッセンシャルワーカーへの慰労金については今後も提言し続けます。


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