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9月一般質問:中江美和

1件目:公共交通を担う運転手不足の支援をすべき

路線バスをはじめとした地域公共交通は、住み慣れた地域で安心して暮らしていくためには欠かせない重要なインフラである。しかし、昨今、運転手不足から、バス路線の廃止や減便が生じるなど、地域公共交通を取り巻く環境は大変厳しい状況にある。交通事業者の運転手は、高齢化が進み、新たな採用が難しいことから、今後も減少が見込まれる状況となっており、地域公共交通の担い手不足が、市全体の課題として顕在化している。これまで、交通事業者においても、運転手の確保に懸命に取り組んでいるが、この自助努力だけでは限界があることから、交通事業者と行政が市の独自の支援も含めて、連携して継続的に取り組んでいくことが必要と考え、以下質問しました。

1. バス乗務員の不足や、物価高による燃料費高騰など、路線の維持が難しく、都市部においても、路線の廃止や減便が相次いでいる。2024年問題への対策等、深刻化するバス・タクシー運転手不足に対して、市の認識について伺う。

市長➡市内バス・タクシー運転手不足に対して、市の認識については、国において、自動車運転者の労働時間等の自動車運転者の労働時間等の改善のため基準の見直しが行われ、本年4月から自動車運転者の労働時間の上限規制が適用されたことから、現行の運行便数を維持するためには運転手の確保が必要となり、その確保が難しい状況であると認識している。

中江➡市の認識は同感である。 だから、市としても何か方策を打って頂きたい。

2. 市内バス・タクシー事業者における減便や、廃止の現状について伺う。

市長➡市内バス・タクシー事業者における減便や、廃止の現状は、市内を走る運行事業者からは、バス事業者に関しては、減便した路線はあるが、廃止した路線はないと伺っている。また、タクシー事業に関しては、バス事業のような減便、廃止の考え方はないが、各事業者とも、運転手については、現状維持はたは増えている。なお、市のコミュニティバスは、本年10月1日より減便を実施している。

中江➡コミュニティバスが減便になったことで、市長への手紙も含めて、市民から、何か要望や意見があるのだから。早急に打開策を求める。また、「小平市の地域公共交通基本方針」の、対象期間は令和6年度からとし、社会状況や公共交通を取り巻く環境の変化に柔軟に対応するため、必要に応じて見直しを行います。」と記載されています。このことからも、今の市内の状況を鑑みても、「運転手不足の確保」については、この方針の中に記載するべきと提言する。

3. バス・タクシーの運転手不足の解消に取り組むため、市内を運行する路線バス及びタクシーの運転手を担っていただける方を雇用するために、第二種運転免許の取得に要する費用を補助するべきだが、市の見解を伺う。

市長➡第二種運転免許の取得に要する費用の補助は、運転手の雇用については、労働条件や採用の時期などが異なり、各運行事業者の基準に基づき雇用しており、現在のところ、費用の補助は考えていない。

中江➡第二種運転免許の取得に要する費用の補助については、現在のところ、「費用の補助は考えていない」との答弁でしたが、この運転手不足がさらに悪化した場合には、補助については、検討の俎上に乗せるべきである。

4. 葛飾区では、乗務員不足を理由としたバスの減便が区内で相次いでいることから、乗務員の待遇改善にかかる費用としてバス事業者に一人毎月2万円を上限に、住宅手当を補助する事業を令和6年第2回定例会で補正予算に計上した。市としても実施するべきだが、市の見解を伺う。

市長➡民間事業者に対して、新たな補助制度の創設は考えていない。

中江➡私は、葛飾区の取組を市として、見習って参考頂きたいし、運転手さんいわゆる、人を大切にして頂きたい、そして、葛飾区のように市長のリーダーシップも問われるということを、申し上げておく。

5. 東京都は、令和6年度9月補正予算に、燃料費高騰に直面する運輸事業者の負担軽減に向けた物価高騰対策として、運輸事業者向け燃料費高騰緊急対策事業として20億円計上した。物価高騰対策や運転手不足等の対策として、市独自の支援金を支給するべきだが、市の見解を伺う。

市長➡現在のところ、市独自の支援金は考えていないが、今後、財源確保も含めて国の制度を注視して

いく。

中江➡市は令和3年度から地域公共交通事業継続支援金事業をこれまでに5回実施したことは、非常に評価している。市独自の運転手不足の確保策や、事業者への支援として、財政面も含めて市としてどんなことが出来るかを早急に検討頂きたい。

6. 運転⼿不⾜に対する支援として、市報やホームページに各社運転手募集記事や、運転手採用サイトのリンクを掲載するべきだが、市の見解を伺う。

市長➡市報やホームページヘの募集記事やサイトのリンクの掲載は、各運行事業者の意向など確認し、市として掲載の適否を含めて、研究していく。

中江➡小平市も市報やホームページに、各事業者の運転手募集記事や、運転手採用サイトのリンクを掲載は、各運行事業者の意向など確認して実施して頂きたい。

7. 現状運行している路線の利用者を増やすことや、自転車からバスへの乗り継ぎを容易にして利便性の向上を図る取組として、バス利用者用自転車駐輪場(サイクルアンドバスライド)を設置するべきだが、市の見解を伺う。

市長➡現状において、市としてバス停周辺の自転車駐車場を整備することについては考えていない。

中江➡サイクルアンドバスライドは、現状運行している路線の利用者を増やせれば良いのではないか、

という観点での質問です。近隣市においては三鷹市、国立市、青梅市が実施していることから、今後研究してはどうか。

8. (仮称)小平市の地域公共交通の基本方針(素案)に対する市民意見公募手続の実施結果の意見のなかに、「花小金井駅などから以前要望があった、空港連絡バス(リムジンバス)等の高速バスの誘致」との意見がある。市の意見等への対応は、「空港連絡バスの誘致につきましては、機会を捉えて民間バス事業者に情報提供いたします。」との対応である。また、私は、令和5年9月定例会に同様の質問をしている。これらを踏まえて、民間バス事業者に対して、市として情報提供をおこなったのかについて伺う。

市長➡会議では、公共交通に関する協議、報告を行っており、各運行事業者との意見交換も実施していることから、今後の会議で情報提供をしていく。

中江➡来月の会議で情報提供することを評価する。私は、花小金井駅から羽田空港連絡バスについては、直通で移動ができる利便性のよい交通手段であり、駅周辺のにぎわいの創出も期待できて、まちづくりの観点からも効果があると考える。公共交通会議の中で事業者の反応や、意見はどうだったのか。引き続き動向を注視していくので、是非とも実現に向けて今後は、市も連携して、協議して頂きたいということを要望する。




2件目:スズメバチの巣駆除に対する補助制度の創設をすべき

スズメバチから市民を守るための対策について、小平市は、スズメバチの被害に関する連絡を市民からいただくと、どのような対策を講じているのか。市に電話をしたけれども、防護服を貸与する、業者を紹介するといった、そっけない対応だったと伺った。厚生労働省の人口動態調査では、日本における蜂刺され死亡者数は毎年平均15人発生し、2009年から2023年までには256人の方が亡くなっている。その8割以上が60歳以上の方で、高齢者が多いという特徴がある。また、死亡者の多くがスズメバチによるものであり、スズメバチの巣を発見した場合には、駆除しなければ非常に危険である。高齢者の方からの相談も非常に多く、年金暮らしの方には、巣駆除費用が高額という課題がある。市民の課題解決に向けた早急な対応が必要であると考え、以下質問しました。

 

1. 過去3年間における蜂に関する市民からの問合せ内容と、件数について伺う。

市長➡主にスズメバチに関する問い合わせがある。巣があるのでどうすればよいか、市で駆除してもらえないか、駆除業者を教えて欲しいなど。

電話での問合わせ件数は、令和3年度が122件、令和4年度が142件、昨年度が135件

中江➡現時点で110件の問い合わせが来ていることからも市の無料駆除を令和3年度から廃止以降、ホームページには、廃止した理由の記載は無くて「市では駆除をしていません。」としか、周知をしていない。今でも、市が無料で実施してくれると思っている市民もおられることからも周知の強化をするべき。

2. スズメバチの巣を駆除したいという問合せがあった場合、市としてどのような対応をしているのかを伺う。

3. スズメバチの巣駆除に関する内容を、どのように市民に周知しているかを伺う。

市長➡個人の敷地内については基本的に、市でハチの巣の駆除は行っていないことを伝える。自分で駆除されるか、業者に依頼していただくようご案内。自分で駆除される方に対しては、蜂駆除用の防護服を貸出。業者による駆除を希望される方に対しては公益社団法人を紹介している。

中江➡高齢者に対して防護服貸すから、自分で蜂の巣を駆除してくださいは、この対応は余りにも事務的な対応であり市の対応を早急に改善頂きたい。

4. スズメバチの巣駆除にかかる費用に対して、補助制度を早急に創設するべきだが、市の見解を伺う。

市長➡ハチは益虫の側面があるため、原則、市では積極的な駆除はしていない。基本的には、個人の財産の維持・管理のために必要な行為については、所有者の負担でお願いしている。そのため現時点で補助創設は予定していない。

中江➡高齢者の方も含めて、「巣駆除費用が高いから補助制度があると、とても助かる」という市民要望も伺っており、スズメバチ巣駆除の補助制度の創設については、過去に議会では質問が出ておりませんでしたので、今回初めて提言した。すでに26市中11市が全額公費、補助の支援をし

ている。早急に小平市のスズメバチ巣駆除の補助創設を検討頂きたい。

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