6月議会一般質問 岡田
6月議会で2件通告いたしました。
1件目『農業の後継者不足・担い手不足への対策を問う』
2件目『正常性バイアスにも対応した災害対策を』
1件目について、現在日本全体で農業人口が減少しています。農業従事者の高齢化も進んでおり、
新規参入者も数字の上では横這いではあるものの、その数よりも農業から離れてしまう、やめてしまう人の方が多いという現状がございます。
こと小平市においてもこの問題は共通のものがあるところから、今回質問いたしました。
市が行っているのは、農家の後継者への支援は農業を継続して行える体制づくりを支えていくというものです。
つまり、施設整備などへの支援を通して、いざ継いだ時にも大丈夫なようにするということでした。
しかし、そもそもの農地(生産緑地)が減少している問題も考慮しないと、根本的な解決にはなりません。
都市農業の大きな問題としては相続税があります。
ここの仕組みを変えなければ、農地(生産緑地)も農業者人口も減少し続けることは必定です。
とは言え、これは国の問題ですから基礎自治体である小平市だけの一存では解決できないので、
ここは足並みを揃えて国へ申し入れていく必要がございます。市も農業委員会もこの点については、継続的に働きかける方針でした。
2件目について、防災に関して調べていた時に東日本大震災や熊本地震の際に、
この正常性バイアスが原因で多くの方が被災し、避難が遅れたという事例があることを知りました。
小平市では、震災の被害が一番に想定されます。市が指定している避難場所へ緊急時にちゃんと避難できる体制を作っていく必要がありますが、
正常性バイアスがかかることによって、避難行動をとることや災害情報をきちんと受け止めることができないことが危惧されます。
以前視察した熊本市では、より具体的な被害情報のシミュレーションしたものを伝えていく必要があると仰っていました。
つまり、言葉で伝わらない部分を視覚的な情報で訴えていくということでした。
小平市では、そうした謂わば脅すような内容では広報・周知は出来ないが、正確な情報発信に努めるとのことでした。
いまだ小平市では大きな災害は発生していませんが、もしもの時に備え続けるのが行政の防災です。
5月25日に東京都が発表した、新たな被害想定の内容を受けて、新たな視点で更新していってほしいところです。
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