1件目:コロナ禍の子どもの貧困と学校給食の無償化について問う
新型コロナウイルス感染症による経済の悪化は、子どもを育てる世帯に貧困と格差を拡げ、経済的に困難な家庭が増加しています。子どもの貧困とは相対的貧困を指し、国民を可処分所得の順に並べた場合にその真ん中の人の半分以下の所得しかない状態を相対的貧困と言い、日本は相対的貧困率の割合がOECDの中で最悪の水準にあります。このような家庭に育つ子どもは、医療や食事、学習、進学などで極めて不利な状況です。家庭の貧困状態は子どもたちの食習慣に大きな影響を与えていると考えられ、困難を抱える家庭や子どもにとって、学校給食は非常に重要です。学校給食は学校給食法で定める「食育の推進」がその役割と目的であることから、義務教育無償化の理念からも学校給食の経費は義務教育無償化の範囲とすべきです。市長の公約にもはいっており、子どもの貧困と、保護者負担のうち負担となっている学校給食費の無償化について質問しました。
市長答弁は、財源確保の観点から、小中学校の給食の無償化を実施するには約7億円の財源が必要とのことから困難との答弁でした。しかし、無償化は財源がかかることは分かっていることだし、財源を理由に実施が困難は理由にならないと考えます。
教育委員会は、「無償化に向けたプロセスは検討する」との答弁でした。そこで、就学援助の所得基準を大幅に引き上げ、特定学年の児童生徒(小6及び中3、中2及び中3等)への無償化、期間限定での無償化、人口増や税収増につながること等、無償化に向けての手法について提言しました。引き続き、給食の無償化に向けて検討の動向を注視していきます。
2件目:一橋学園駅をはじめとする市内の駅にホームドアの設置を
国土交通省は、鉄道利用者の安全確保のためホームドアの設置を推進しています。令和3年3月時点で、対象になる駅の943駅に設置され、西武国分寺線及び西武多摩湖線の国分寺駅にもホームドアが設置されました。東京都では、令和2年度から鉄道駅総合バリアフリー推進事業を利用者数10万人未満の駅への補助を拡大・拡充しています。小平市には7つの駅があり、最寄り駅という点では10駅になります。しかしながら、ホームドアが設置されている駅は一つもありません。10駅中9駅を占める西武鉄道との連携については、市のまちづくりや市民の安全を守る施策を行う際、重要であり、さまざまな場面での連携が必要です。市内各駅のホームドアの設置について、市は西武鉄道とどのように連携を進めていくのかについて質問しました。
答弁は、一橋学園駅に限らず、市内駅へのホームドアの設置は、国の方針に適合しないこと、鉄道事業者の優先順位に位置付けられていないことから、ホームドアの設置は、なかなか難しいとのことでした。しかし、小平市視覚障がい者協会等からは要望が毎年きています。引き続き、設置に向けて、市として、多摩北部都市広域行政圏協議会や、西武鉄道に要請いただきたいことを提言しました。
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