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令和5年度予算に賛成しました

3月28日、3月議会が閉会しました。 フォーラム小平のこのメンバーで最後の議会となります。


令和5年度予算、審査後の討論があり、フォーラム小平として賛成の立場から討論いたしました。

賛成多数で通過いたしました。


以下、賛成討論となります。


 

 令和5年度は、小林洋子市長折り返しの年度であり、これまでの所謂コロナ禍を脱却し、経済や市民活動が活発に動き出すことが見込まれますが、物価の高騰や電気料金の上昇など、市民生活においては未だ影を落とす部分もございます。そんな中、市民に必要なサービスの維持、アフターコロナを見据えた経済対策、市民活動への支援など、『つながり、共に創るまちこだいら』を目標として、おおむね適正な予算が組まれていると判断し、フォーラム小平として賛成するものです。

 以下、賛成理由と課題と要望を申し述べます。

 1つとして、行財政運営について。小平市の人口は20万人に迫る勢いで増え、必要に迫られる市民サービスも多くなっており、前年度でも指摘したように、財源確保策を真摯に考える必要のある事態です。ふるさと納税の返礼品拡大については評価するところではありますが、それ以外の自主財源確保策としてはまだまだ手を付けなくてはならない部分があると考えます。

また、経常収支比率は98.9%と硬直化しており、弾力性のない財政状況が今後も続いていくことが予想されます。財政健全化に向けて、大きな指針となるものが不明瞭であったこと、計画の見直しや数値以上の費用対効果をどのように捉え、進めていくのかを示していただきたいと考えます。

 2つとして、デジタル・トランスフォーメーションについて。小平市デジタル・トランスフォーメーション推進についてはある程度順調に進んでいることが審査でわかりましたが、以前から何度も会派として要望してきた外部人材の登用について、民間や他の自治体との人材の奪い合いになることが予想されるため、早期に登用を促していたことに理解を示されず、危機感を覚えました。外部人材を小平市のデジタル・トランスフォーメーションを進める上でどういった内容をお願いするのか、担当させるのかの検討状況や知見を活かす事柄についても不明瞭であり、国や東京都と足並みを揃えることに注力しているように見えたため、小平市の地域の良さを活かすためにデジタル・トランスフォーメーションを進めていただきたいと強く要望いたします。また、職員への研修など具体的な技術目標も部署ごとに違うとのことでしたが、それらを総括しまとめ考えるのをデジタル・トランスフォーメーション推進課だけで担うのは限界があるのではないでしょうか。全庁的に横の連携をもって推進することを求めます。

 3つとして、公共施設マネジメントについて。小学校更新の際、周辺の公共施設を合併して仮称地区交流センターに更新する方針そのものには、会派として賛同するものでありますが、第十一小学校の用地購入がされるタイミングの令和5年度から公共施設マネジメント課から教育部に担当が移管することが審査において判明しました。専任の職員が配備されるようですが、第十一小学校・第十三小学校・第十四小学校と更新が次々予定されており、各部署との調整に足りる人員であるか、公共施設マネジメントの考え方を全体に貫き通すことができるか、強い懸念がございます。子どもたちにとって良い環境を整えることは当然として、責任の所在をはっきりとしつつ、地域の核となる施設となるものであると市民に細やかな説明をしながら、計画の推進が図られるように望みます。

 4つとして、ゼロカーボンシティ宣言の取組みについて。EV仕様車の購入やESCO事業を活用した公共施設のLED化については評価いたします。国や東京都の補助金をフルに活用して進めていただきたいところです。しかし、調査結果において市内のゼロカーボンへのポテンシャルがあるということでしたが、市民ひとりひとりが、市内事業者がどう協力していくのか、していけばいいのか、行政が働きかけるだけで達成できるのかについては未だ不明瞭であり、今後そうした方針や協力をどう行っていくのか、具体的なロードマップを早期に示していただきたいと要望いたします。

 5つとして、小平市の魅力発信について。市長は代表質問において、小平市の魅力を緑が多く残っていること、農業が都内でも盛んであることと仰いました。しかしながら、小平市の学校給食へ地場産農産物を30%以上使用していることや、緑を活かした市のPR発信が十全に行われているとは言い難く、より一層の広報PRに使用していただき、小平市の魅力を発信するべきと考えます。また、市内には鈴木遺跡をはじめ平櫛田中彫刻美術館や一部界隈から非常に人気のある西武多摩湖線が走っていることも合わせて、小平市の魅力として発信し、またそれぞれの魅力を今後の小平市としてどうまちづくりに活かしていくのかの視点を持って、コンテンツとして育てていくことを求めます。

 6つとして、子育て施策について。小学校1年生から3年生までの義務教育就学児医療費助成の所得制限撤廃は大きな一歩を踏み出したと評価するところではありますが、他自治体においても同様の動きは出てきており小平市が先駆けて行うという独自性など薄れてしまっています。多くの子育て世帯に選ばれる小平市へとなるためにも、また市長も子育てを重要施策に挙げていることからも、高校生等の医療費助成も合わせて所得制限の完全撤廃へと動いていただきたいと強く要望いたします。

また、学童クラブでの宅配弁当についても、給食センターが新しくなったことなど、様々な角度から検討をしていただき、早期に実現していただきたいと要望いたします。

 7つとして、学校体育館のエアコンの導入時期について。この夏に間に合うように設置され、教育活動に使用できることについて評価いたします。審査の際、合わせて確認した利用料の徴収については、今後様子を見ていくとの事でしたが、受益者負担の適正化の角度から、稼働時期に合わせた議論が内部でされるべきであったと考えます。今後結論が先送りにならないよう関連する部署としっかりと議論し市としての方針を早急に出すことを求めます。

 8つとして、アフターコロナについて。コロナ禍によって失ったものも多くありますが、得られたものもあると考えます。市民まつりの開催など今まで中止となっていたものが再び動き出すことは素直に喜ばしいと感じます。しかし失われていた人・地域の交流などを再び行うにあたっては、コロナ禍前と現在とでは異なる部分や配慮する部分も変わっているものと想定され、今までよりも入念な準備と時間が必要になるはずです。市においては、最大限のフォローができるようきめ細やかな支援を要望いたします。またコロナ禍によって得られた知見、オンライン会議の普及やテレワーク、キャッシュレス決済など、便利なものを元に戻す必要はなく、より柔軟に活用していく必要があるものと考えます。時流に沿った経済対策、人手不足になることが危惧されている地域事業における就職等の支援拡充など、先手先手での対応が必要になります。市においては情報収集に努めるのではなく、その情報を施策に活かし、市民生活に寄与する姿勢がまだ足りないと指摘いたします。また、教育の角度からも子供たちへ寄り添った対応を要望いたします。

そして、新型コロナウイルス感染症への対応について以前から会派として要望している通り、国や東京都の支援から漏れたところを市が支援するという視点においては、エッセンシャルワーカーの方々への支援がまだまだ不足しているものと考えます。施設などへの支援ももちろん大事ですが、コロナ禍の中において社会を支えてくださった方々への支援を引き続き要望いたします。


 最後に、大きく政策の流れを変革するには、時流に乗ることが極めて重要です。国や東京都が力を入れて取り組もうとしているときに、その時流の先頭にいなければ、その流れからは取り残され、市民に不利益をもたらす結果になると危惧します。今求められているものがなんなのか、今のニーズに合ったものをスピーディに施策に反映し、行動に移していただくことを強く要望し、フォーラム小平の賛成討論といたします。  今後も市長輩出会派として、是々非々で市政に臨んでいけるよう、改選を全員で戦ってまいります。


 


会議終了後、市長支持会派で写真を撮りました。

お二人が勇退となります。






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